SoftAPコマンド早見表
SoftAPの有効化:netsh wlan set hostednetwork mode=allowSSIDの設定:netsh wlan set hostednetwork ssid=●●●●
パスワードの設定:netsh wlan set hostednetwork key=●●●● keyusage=persistent
SoftAPの実行:netsh wlan start hostednetwork
SoftAPの停止:netsh wlan stop hostednetwork
設定の確認:netsh wlan show hostednetwork
更新履歴
2018/3/29・・・SoftAPコマンド早見表を掲載しました。
2018/3/20・・・「SoftAP・モバイルホットスポット関連のトラブルについて。」を更新しました。
2018/3/12・・・しばらく使えませんでしたが、いつの間にか使えるようになりました。
2017/12/5・・・Windows10FallCreatersUpdateを実施すると、SoftAPが使えなくなるので注意してください。
20178/25・・・SoftAPの活用シーンについて「パソコンを無線ルータ化するSoftAPの活用シーンまとめ。」をご参照ください。
2017/8/1・・・SoftAP実行時のトラブルについては「SoftAP・モバイルホットスポット関連のトラブルについて。」をご参照ください。
※Windows10はモバイルホットスポットという、SoftAPの機能をそのままに、使いやすくなった機能が搭載されています。
先日スマホを買い換えましてね。
XperiaのSO-02Jとかいう、スマートながら電池の持ちも良好、そして通信速度もストレス無しな素晴らしいスマホに変えたのです。
前のスマホなんか、内蔵ストレージが認識されず、カメラも音楽アプリも使えず、SDカードすら認識されないという、壮絶な最期でした。
そして電池の持ちが凶悪で、とりあえず電源をONにしとくだけでも半日足らずで電池が無くなるという、「携帯を携帯できなくなる」みたいな事態に陥ってしまうスマホだったのです。
金欠な状況ではありますが、満を持してスマホの買い替えを決行。快適なスマホライフを送っています。
しかしながら、2GBが上限のパケット通信プランを使っているため、できるだけ自宅での通信は無線LANを使うなどして節約したいもの。
実は、数ヵ月前に無線ルータがぶっ壊れましてね。有線LANでネット接続している我が家(独り)。
・・・そんな状況でも、パソコンにスマホを接続して、パソコン経由でネット接続する方法があるのです・・・!!
機器の構成について
詳しい設定方法の前に、まずネットワーク機器の構成図を確認しましょう。まずは、無線LANと有線LANの基本的な構成です。
このように、有線ルータには無線の機能は無いので、もちろんスマホに接続することはできません。
しかしこの状況で裏技を使う事で、スマホをネットに接続することができるのです。
その裏技が「SoftAP」です。
おわかりいただけたでしょうか・・・!!!
いやまぁ、色々ツッコミ所があるのは分かりますよ。えぇ。
PowerPointで作ったのは見たら分かるでしょうが、ここ最近の中で一番作ってて楽しかったです。
SoftAPとは
詳しい説明は割愛しますが、SoftAPとは簡単に言うと、パソコンを無線ルータ化することができる機能です。Windows7以降に実装されている機能です。
スマホにテザリングという機能がありますが、あれはパソコンがスマホを利用してネットに接続する機能です。
あれの逆バージョンと考えて頂ければ分かりやすいですね。
さて、ここから設定方法を簡単にご説明します。
SoftAP設定方法
※注意・・・設定に関しては自己責任の上、実行願います。SoftAPの設定と、ネット接続の共有に関する設定の2つがあるので、順に説明します。
ここではWindows10の環境で説明します。
また、無線LANに対応したノートパソコンを使う前提ですので、予めご了承ください。
1.コマンドプロンプトを管理者権限で実行させる
Windowsのマークを右クリック(もしくはWindowsキー+Xキー)で左下からメニューが現れるので、「コマンドプロンプト(管理者)」を実行します。
2.SoftAPの機能を有効化させる。
コマンドプロンプトが立ち上がったら、「netsh wlan set hostednetwork mode=allow」と入力します。
これを打ち込むことで、SoftAPの機能が有効化されます。
ちなみに、無効化させる際は「netsh wlan set hostednetwork mode=disallow」になります。
3.SSID名を決める。
次に自分の好きなSSIDを決めます。
「netsh wlan set hostednetwork ssid=●●●●」と入力します。
●●●●の部分に半角英数字でSSID名を入力してください。(画像では赤線の部分)
4.パスワードを決める。
次にパスワードを設定します。
「netsh wlan set hostednetwork key=●●●● keyusage=persistent」を入力しましょう。
ここでは半角英数字8文字以上で、●●●●の部分(画像では赤線の部分)に自由にパスワードを入力してください。
5.SoftAPの機能を実行させる。
最後に、SoftAPを実行させます。
「netsh wlan start hostednetwork」と入力すると、SoftAPがスタートします。
また、SoftAPを停止させるときは、「netsh wlan stop hostednetwork」と入力します。
ちなみに、「netsh wlan show hostednetwork」で現在のネットワークの状況を確認できます。
一通り設定が終わったら確認すると良いです。(パスワードの確認はできません)
以上で、SoftAPの設定は終了です。
ネット接続の共有に関する設定方法
続いて、パソコンのネット接続を他の機器(スマホなど)に共有させる設定をします。これが最後なので頑張りましょう!
1.ネットワーク接続の画面を開く
コマンドプロンプトを実行する時と同じ要領で、「ネットワーク接続」を選択します。
2.「イーサネット」のプロパティを開く
ネットワーク接続の画面が開いたら、新たに「ローカルエリア接続」が追加されている事を確認します。
画像の場合は「ローカルエリア接続*5」が追加されていますね。
今回、有線でネットに接続しているので、「イーサネット」のプロパティを開きます。
パソコンをWifiでネットに繋いでいる方は、Wifiの方のプロパティを選ぶのですが、無線LANが使えるのにわざわざスマホをパソコン経由でネットに接続する人は、マニアな方くらいでしょうね。
私はマニアじゃない。節約目的でやってんだ!
(※補足)
ちなみに、ここで新たに追加された「ローカルエリア接続」ですが、「無効にする」は選択しないようにしましょう。
選択した場合はアイコンが消えてしまい、「デバイスマネージャー」で有効にしないといけなくなるので面倒です。
3.共有に関する設定を行う
プロパティを開くと、上のような画面が開きますので、共有タブをクリックします。
この中の「ネットワークのほかのユーザーに、このコンピューターのインターネット接続をとおしての接続を許可する」にチェックを入れます。
その下のホームネットワーク接続については、SoftAPをスタートさせた時に追加されたローカルエリア接続を選択します。
さらにその下の、「ネットワークのほかのユーザーに、共有インターネット接続の制御や無効化を許可する」にもチェックを入れて、ここは終了です。
最後にスマホから接続
最後に、スマホからWifiで接続しましょう。
スマホによってWifiの設定画面は違いますので、その点は各自お調べください。
そして、早速スマホのスクリーンショットとか小賢しい技を使ってるんですが、このように設定したSSIDが表示されるのが確認できました。
該当のSSIDをタップして、設定したパスワードを入力することで無事繋がるはずです。
最後に
以上がSoftAPを使った、パソコン経由のネット接続方法です。有線LANしかなく、どうしてもパソコン経由でネットに接続したい!なんて状況はあまりないかも知れませんが、参考程度にご覧ください。
スマホでパケット通信プランの上限を超えると、速度が128kbpsというISDN回線並みの速度になっちゃいます。
動画とか見まくってる人なら経験あるかもしれませんが、そうならないためにもパケット通信の節約も心掛けたいですね。
ちなみに128kbpsになっても、意外とSkypeなんかは普通にできたりします。
(参考記事⇒地獄の128kbps縛りからの解放。データ通信制限時にできた事について。)
ちなみに、パソコンの電源を切ったり再起動したりすると、自動でSoftAPは停止します。
設定自体は残っていますが、改めてスタートさせる必要があるのでご注意ください。
参考リンク集
- 日々之手帳様(Windows 10をアクセスポイントにしてiPhoneを接続してみた。これぞ逆テザリング??)
- MyNetworkKnowledge様(無線LANルータ(Wi-Fiルータ)を使わずにiPhoneをWi-Fiに接続する方法! 【Windows 8 / 8.1 編】 PCを無線親機にする逆テザリング設定)
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