「パソコンを無線ルータ化!?SoftAPを使いパソコン経由でスマホをネット接続する方法。」の記事にて、トラブルに関するコメントを、たくさん頂いております。
本記事では、本文中に記載していなかった内容や、頂いたコメントへの対処策などをまとめておりますので、ご一読いただければ幸いです。
2019/5/23・・・「とりあえず試しておきたい対処策」に「デバイスマネージャーでネットワークドライバーを更新する」を追加しました。
目次
新たな対処法が見つかり次第、追加していく予定です。とりあえず試しておきたい対処策
デバイスマネージャーで該当のデバイスをリセットする
デバイスマネージャーにて、SoftAPおよびモバイルホットスポットに対応するデバイスをリセット(無効後、再び有効に)することで、ネットに繋がるようになったという報告があります。
私の場合、それぞれのローカルエリア接続が以下のデバイスに対応しています。
- SoftAP ⇒ ローカルエリア接続*5 ⇒ Microsoft Hosted Network Virtual Adapter
- モバイルホットスポット ⇒ ローカルエリア接続*15 ⇒ Microsoft Wi-Fi Direct Virtual Adapter#4
それぞれのデバイスを、デバイス名の項目で確認し、デバイスマネージャーでリセットしてみましょう。
リセットまでの手順は以下の通りです。
絶対に改善するという訳ではありませんが、試す価値はあります。
また、後述の「ローカルエリア接続を「無効」にしてしまった場合」でもデバイスマネージャーを確認することになりますので、この画面の確認方法を覚えておいて損は無いでしょう。
「Windows10 1809」へアップデート後に、モバイルホットスポットに繋がらなくなったという報告もあります。
その際、ネットワークドライバを最新のものに更新することで解決することもあるそうなので、試してみましょう。
更新の仕方は簡単で、「デバイスマネージャー」より該当のネットワークドライバのプロパティを開いて、「ドライバー」タブより「ドライバーの更新」を選択します。
次に「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索」を選択すると、ネット上からドライバの最新版を検索してくれます。
そのローカルエリア接続に対して、イーサネット等のホームネットワーク接続を設定すると、実は通常、自動でIPv4アドレス(固定)が設定されます。
このIPアドレスが設定されていないと、SoftAPが各端末へ正常にIPアドレスを割り振ることができず、ネットに繋がりません。
そこで、SoftAPの記事へのコメントで、この事象への対処策になりそうな操作がありましたので、ご紹介します。
(※モバイルホットスポットについては、「ネットワーク接続」で設定しなくても使えるので、空欄でも問題はありません・・・が、SoftAPが使えない場合は大体モバイルホットスポットも使えないので、今回の対処策を実施してみてください。)
まず、いつの間にかSoftAP・モバイルホットスポットが使えなくなっている場合が多いです。
私の場合はまずWindows10 Fall Creaters Updateを実施後に使えなくなったのですが、いつの間にか使えるようになっていました。
しかし数日後、記事にコメントを頂き、改めて接続確認を行うと・・・再び繋がらなくなっていました。
スマホ側もずっと「IPアドレスを取得中...」の表示のままで、一向に繋がる気配がありません。
各設定を確認すると、どうやらSoftAP実行時に現れるローカルエリア接続に、正しくIPアドレスが設定されていないようでした。
通常はここに自動でIPアドレス(固定)が設定されるのですが、不具合発生時は空欄になってしまいます。
(※「次のIPアドレスを使う」=「固定IPアドレスの設定」)
自動で設定される値は以下の通りです。
なので、スマホ側も「IPアドレスを取得中...」で止まっていた訳なんですね。
もしかすると、最初はこのIPアドレスが設定されているかもしれません。
しかし色々と設定をいじる中で、いつのまにか空欄になっていることもあります。
通常は設定を変えても、ホームネットワーク接続が該当のローカルエリア接続に対して設定されている限り、自動でIPアドレスが設定されるものなので、空欄になること自体がおかしいのです。
ちなみに、なぜ突然IPアドレスが設定されなくなるのかについては、原因不明です。
つまり根本的な謎は解けておりません。
IPアドレス(192.168.137.1)を再び自動設定させるためには、ホームネットワーク接続を一旦別のものに切り替えます。
その後、再び該当のローカルエリア接続に設定を戻します。
この時、IPアドレスに関するアラートが表示されるかと思いますので、「はい」を選択すれば、ローカルエリア接続に正しいIPアドレスが自動で設定されます。
不具合が解消されると、上図のように自動でIPアドレスが設定されます。
IPアドレスを別の値に変えても、自動で元に戻ってしまいますが、それが通常の動きです。
応急処置的な対処策ではありますが、試してみて頂ければと思います。
場合によっては、最初から無効になっている場合もあるかもしれません。
いずれもSoftAP実行時に同様のエラーメッセージが返ってくるので、今回は「デバイスマネージャーで有効にする方法」を具体的にご説明します。
SoftAPを有効にする際「netsh wlan start hostednetwork」と入力すると、以下の様なエラーメッセージが返ってくることがあります。
「ネットワーク接続」の画面では有効にすることはできないので、「デバイスマネージャー」で有効にします。
(Windows10なんかは、左下のWindowsマークを右クリックで直接「デバイスマネージャー」を開けます。)
デバイスマネージャーは以下の様な画面ですので、ご確認ください。
ここで赤線を引いている「ネットワークアダプター」という項目が、今回確認すべき箇所です。
早速この項目をクリックして開いてみましょう。
項目をクリックすると上の画像の様に、さらに項目が表示されます。
実はこの中に、今回確認すべきネットワークアダプターは表示されていません。
そこで、「表示」⇒「非表示のデバイスの表示」を選択し、見えない項目を表示させます。
「非表示のデバイスの表示」をクリックすると、以下の様に見えなかった項目が見えるようになります。
無効化されている項目(デバイス)のアイコンには下矢印が付くのですが、ひとつだけ下矢印が付いている項目が確認できます。
これこそ今回確認すべきネットワークアダプターである「Microsoft Hosted Network Virtual Adapter」です。
(「Microsoft Virtual WiFi Miniport Adapter」の場合もあるようです。)
この項目を右クリックし、「デバイスを有効にする」を選択する事によって、SoftAPに関連するこのネットワークアダプターの機能を有効にさせることができます。
以上の様にネットワークアダプターを有効にした後、再度SoftAPを実行すれば、正常に動作するはずです。
まず、一時的に日本語表記にするには、コマンドプロンプトで以下のコマンドを入力・実行してください。
コマントプロンプトを再起動すると、再び英語表記に戻る点に注意してください。
リセットまでの手順は以下の通りです。
絶対に改善するという訳ではありませんが、試す価値はあります。
また、後述の「ローカルエリア接続を「無効」にしてしまった場合」でもデバイスマネージャーを確認することになりますので、この画面の確認方法を覚えておいて損は無いでしょう。
デバイスマネージャーでネットワークドライバーを更新する
「Windows10 1809」へアップデート後に、モバイルホットスポットに繋がらなくなったという報告もあります。
その際、ネットワークドライバを最新のものに更新することで解決することもあるそうなので、試してみましょう。
更新の仕方は簡単で、「デバイスマネージャー」より該当のネットワークドライバのプロパティを開いて、「ドライバー」タブより「ドライバーの更新」を選択します。
次に「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索」を選択すると、ネット上からドライバの最新版を検索してくれます。
ローカルエリア接続が正しいIPアドレスを設定してくれない
SoftAPやモバイルホットスポットを開始した際、「ネットワーク接続」画面に新たにローカルエリア接続が現れます。そのローカルエリア接続に対して、イーサネット等のホームネットワーク接続を設定すると、実は通常、自動でIPv4アドレス(固定)が設定されます。
このIPアドレスが設定されていないと、SoftAPが各端末へ正常にIPアドレスを割り振ることができず、ネットに繋がりません。
そこで、SoftAPの記事へのコメントで、この事象への対処策になりそうな操作がありましたので、ご紹介します。
(※モバイルホットスポットについては、「ネットワーク接続」で設定しなくても使えるので、空欄でも問題はありません・・・が、SoftAPが使えない場合は大体モバイルホットスポットも使えないので、今回の対処策を実施してみてください。)
具体的なトラブルの症状について
まず、いつの間にかSoftAP・モバイルホットスポットが使えなくなっている場合が多いです。
私の場合はまずWindows10 Fall Creaters Updateを実施後に使えなくなったのですが、いつの間にか使えるようになっていました。
しかし数日後、記事にコメントを頂き、改めて接続確認を行うと・・・再び繋がらなくなっていました。
スマホ側もずっと「IPアドレスを取得中...」の表示のままで、一向に繋がる気配がありません。
トラブルの原因について
各設定を確認すると、どうやらSoftAP実行時に現れるローカルエリア接続に、正しくIPアドレスが設定されていないようでした。
通常はここに自動でIPアドレス(固定)が設定されるのですが、不具合発生時は空欄になってしまいます。
(※「次のIPアドレスを使う」=「固定IPアドレスの設定」)
自動で設定される値は以下の通りです。
ローカルエリア接続のIPv4アドレス以上のIPアドレスが設定されていないと、各端末にIPアドレスを割り振れないのです。※IPアドレス確認方法
- IPアドレス(固定) : 192.168.137.1
- サブネットマスク : 255.255.255.0
- デフォルトゲートウェイ : (空欄)
該当のローカルエリア接続 ⇒ 右クリック「プロパティ」 ⇒ 「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)」ダブルクリック(もしくは選択後にプロパティ選択)
なので、スマホ側も「IPアドレスを取得中...」で止まっていた訳なんですね。
もしかすると、最初はこのIPアドレスが設定されているかもしれません。
しかし色々と設定をいじる中で、いつのまにか空欄になっていることもあります。
通常は設定を変えても、ホームネットワーク接続が該当のローカルエリア接続に対して設定されている限り、自動でIPアドレスが設定されるものなので、空欄になること自体がおかしいのです。
ちなみに、なぜ突然IPアドレスが設定されなくなるのかについては、原因不明です。
つまり根本的な謎は解けておりません。
対処方法について
IPアドレス(192.168.137.1)を再び自動設定させるためには、ホームネットワーク接続を一旦別のものに切り替えます。
その後、再び該当のローカルエリア接続に設定を戻します。
この時、IPアドレスに関するアラートが表示されるかと思いますので、「はい」を選択すれば、ローカルエリア接続に正しいIPアドレスが自動で設定されます。
不具合が解消されると、上図のように自動でIPアドレスが設定されます。
IPアドレスを別の値に変えても、自動で元に戻ってしまいますが、それが通常の動きです。
応急処置的な対処策ではありますが、試してみて頂ければと思います。
ローカルエリア接続を「無効」にしてしまった場合
SoftAPの設定に関する記事では補足程度で書いていましたが、「ネットワーク接続」画面において新たに追加された「ローカルエリア接続」で「無効にする」を選択してしまうと、「デバイスマネージャー」で有効にしなければならず、面倒なことになってしまいます。場合によっては、最初から無効になっている場合もあるかもしれません。
いずれもSoftAP実行時に同様のエラーメッセージが返ってくるので、今回は「デバイスマネージャーで有効にする方法」を具体的にご説明します。
具体的なトラブルの症状について
SoftAPを有効にする際「netsh wlan start hostednetwork」と入力すると、以下の様なエラーメッセージが返ってくることがあります。
英語表記の場合は以下のメッセージが返ってきます。ホストされたネットワークを開始できませんでした。グループまたはリソースは要求した操作の実行に適切な状態ではありません。
このメッセージが表示された場合、SoftAPが実行されません。The hosted network couldn't be started.The group or resource is not in the correct state to perform the requested operation.
トラブルの原因について
繰り返しになりますが、以下の2点が原因として考えられます。- SoftAPを正常に実行した後、ネットワーク接続画面においてローカルエリア接続を無効にすることでSoftAPを終了させた。
- 最初から無効になっていた。
「ネットワーク接続」の画面では有効にすることはできないので、「デバイスマネージャー」で有効にします。
対処方法について
まずは「コントロールパネル」から「デバイスマネージャー」を開きます。(Windows10なんかは、左下のWindowsマークを右クリックで直接「デバイスマネージャー」を開けます。)
デバイスマネージャーは以下の様な画面ですので、ご確認ください。
ここで赤線を引いている「ネットワークアダプター」という項目が、今回確認すべき箇所です。
早速この項目をクリックして開いてみましょう。
項目をクリックすると上の画像の様に、さらに項目が表示されます。
実はこの中に、今回確認すべきネットワークアダプターは表示されていません。
そこで、「表示」⇒「非表示のデバイスの表示」を選択し、見えない項目を表示させます。
「非表示のデバイスの表示」をクリックすると、以下の様に見えなかった項目が見えるようになります。
無効化されている項目(デバイス)のアイコンには下矢印が付くのですが、ひとつだけ下矢印が付いている項目が確認できます。
これこそ今回確認すべきネットワークアダプターである「Microsoft Hosted Network Virtual Adapter」です。
(「Microsoft Virtual WiFi Miniport Adapter」の場合もあるようです。)
この項目を右クリックし、「デバイスを有効にする」を選択する事によって、SoftAPに関連するこのネットワークアダプターの機能を有効にさせることができます。
以上の様にネットワークアダプターを有効にした後、再度SoftAPを実行すれば、正常に動作するはずです。
おまけ:コマンドプロンプトの日本語化について
コマンドプロンプトが英語表記で困っている方がいらっしゃるかもしれませんので、日本語化の方法もご説明します。まず、一時的に日本語表記にするには、コマンドプロンプトで以下のコマンドを入力・実行してください。
コマントプロンプトを再起動すると、再び英語表記に戻る点に注意してください。
chcp 932逆に英語表記にするには、以下を入力・実行してください。
chcp 437また、日本語表示で今後利用したい場合は、以下の順で操作を行います。
- 「コントロールパネル」を開く。
- 「地域(と言語)」を開く。
- 「管理」タブを選択し、「システムロケールの変更」をクリック。
- 「日本語(日本)」を選択しPCを再起動。