こちらでいくつか対処策をまとめていますので、本記事とあわせてご活用ください。
実はWindows10にはSoftAPに替わる、画期的なPC無線ルータ化機能が備わっています。
その名も「モバイルホットスポット」。
機能自体はSoftAPと全く同じなのですが、設定が実に簡単になっています。
Windows10ユーザの方は知っておいて損は無い機能なので、今回こちらで設定方法をご紹介します。
(2018/3/12追記・・・Windows Update関連でしばらく使えませんでしたが、いつの間にか使えるようになりました。)
(※2017/12/6時点で、「Windows10 Fall Creaters Update」を実施するとSoftAPとモバイルホットスポットが利用できなくなる不具合が確認されています⇒参考記事)
モバイルホットスポットとは
「Windows10 Anniversary Update」(2016年8月3日より提供開始のもの)にて新たに追加された機能です。もちろんWindows10にしか搭載されていない機能になります。
このアップデートをしていない端末である場合は、そもそもモバイルホットスポットの項目が現れませんので、注意。
モバイルホットスポットは機能自体はSoftAPと同じで、パソコンを無線ルータ(アクセスポイント)のようにするものです。
スマホや他のパソコンなどを、モバイルホットスポットを設定したパソコン経由で、インターネット接続することができます。
SoftAPとの違いは、あらかじめ設定画面が用意されているなど、設定がとても容易になっていることです。
私みたいな朝から下痢を我慢するウ〇コ野郎でも簡単に設定できたのですが、以前にSoftAPを利用したことがある人はつまづく可能性があります。
というのも、SoftAPで実施した設定がモバイルホットスポット設定の障害になるためです。
そういった注意点も併せて、設定方法をご紹介していきます。
モバイルホットスポット設定方法
※注意・・・SoftAP同様、設定に関しては自己責任の上、実行願います。実施環境ですが、今回は無線ルータと接続されたノートパソコン(Windows10)で説明します。
基本的な考え方や機器の構成は、前回のSoftAPと同様です。
今回の大元の接続はWifiですが、もちろんLANケーブルでの接続でも使えます。
さっそく設定方法を見ていきましょう。
まずはモバイルホットスポットの場所を確認
モバイルホットスポットはデスクトップ画面からは、2ヵ所から見つけることができます。まずは右下の通知ボタンを押すと出てくるアクションセンターの、「モバイルホットスポット」というボタン。
次に、インターネットアクセスのマーク(Wifiなら無線のマーク、有線接続ならPCのマーク)をクリックすると、機内モードと共にモバイルホットスポットも現れます。
通常、モバイルホットスポットをONにするだけであればこの2ヵ所のどちらかなのですが、初回なので設定をしなければなりません。
次からは詳細な設定方法を確認します。
設定画面への移動方法
詳細設定を確認するには、設定画面へ移動する必要があります。設定画面への移動方法は以下の通りです。
まず先程の2ヵ所のボタンを右クリックすると、設定画面へのボタンが現れます。
もしくはWindowsボタンから歯車のマークで設定画面へ入れます。
こちらの場合はさらに、「ネットワークとインターネット」⇒「モバイルホットスポット」と移動します。
モバイルホットスポットの詳細設定
モバイルホットスポットの設定画面は以下の様な画面です。上記の通り、こちらでもモバイルホットスポットのON/OFFを切り替えることができます。
そしてここで重要なのは、中段の「ネットワーク名」と「ネットワークパスワード」です。
編集ボタンを押すとこのような画面になり、ネットワーク名とパスワードの設定ができます。
スマホなどからWifiを検索した際に現れるのがネットワーク名で、接続する際にここのパスワードを入力するという訳です。
ご覧の様に好きなように設定しましょう。
設定が終わったら、モバイルホットスポットをONにしましょう。
スマホなどからWifiネットワークを検索すると、設定したネットワーク名が現れるので、パスワードを入力すると接続できます。
ちなみにご覧の通り、下部に接続されているデバイスが表示されるという親切設計です。
SoftAPからの乗り換え方法
さて、ここからがある意味本番です。SoftAPからの乗り換え方法です。モバイルホットスポットが初めてという人は、先程の設定のみで利用できますが、これまでにSoftAPをガンガン使っていた人は、SoftAP用の設定がモバイルホットスポットの利用を邪魔してしまいます。
モバイルホットスポットを設定しようにも、IPアドレスが振られなかったりと、どうも上手くいきません。
邪魔になっている設定は、「インターネット接続の共有」という項目なのですが、覚えていらっしゃいますでしょうか。
ここではその設定の変更方法をご紹介します。
まずはモバイルホットスポットの接続状況の確認をしよう
まずは「ネットワーク接続」の画面へ移動する必要があります。
先程のモバイルホットスポットの設定画面の右上にある「アダプターのオプションを変更する」をクリックしましょう。
すると、各ネットワーク接続の項目が現れます。
私の場合は、一番左の赤が大元のWifi接続、一番右の青がモバイルホットスポットになります(ONの場合)。
LANケーブルでの有線接続の場合は、中央のイーサネットが有効になっているでしょう。
ここで一番右のモバイルホットスポットの接続をダブルクリックすると、接続状況を確認できます。
案の定IPv4接続が「ネットワークアクセスなし」となっています。
モバイルホットスポットが正常に動作している場合は、ここが「インターネット」となります。
なので、ここを「インターネット」にしてあげる為に、少し設定を変更していきます。
「インターネット接続の共有」を無効にする
先程のネットワーク接続の画面に戻ります。
今回は大元の接続の設定を変える必要があります。
私の場合はSoftAP利用時、Wifi接続を中継していたので、Wifiのプロパティを選択します。
(有線接続でSoftAPを利用している方は、イーサネットのプロパティ)
プロパティが開いたら、上部のタブから「共有」をクリック。
さて、今回悪さをしているのがこちらの「インターネット接続の共有」の設定です。
モバイルホットスポットの設定画面にも「インターネット接続を共有する」という項目がチラッとありましたが、こちらと競合しているか何かで接続が上手くいかないのでしょう。
もちろんコイツのチェックを外します。
チェックを外したら「OK」をクリックして、戻ります。
(※2018/3/11追記)
チェックを外さなくとも、正しくホームネットワーク接続を設定できていれば、正常に動作するようになりました。
(⇒【超緊急速報】Windows10でモバイルホットスポットとSoftAPが、いつの間にか使えるようになった。)
モバイルホットスポットの接続確認
この時点でもしモバイルホットスポットをONにしているようであれば、一旦OFFにしましょう。そして再度ONにします。
改めてモバイルホットスポットの接続をダブルクリックで開いてやると、無事IPv4接続が「インターネット」となり、ネットに接続されていることが確認できました。
あとはスマホ等からWifiネットワークを検索して、接続するのみです。
性能はSoftAPと特に変わりないでしょう。
最後に
モバイルホットスポットはSoftAPと比べて、設定画面が用意されているので格段に使いやすくなりました。SoftAPはコマンドプロンプトをいじる必要があるので、なんだかパソコンの大先生になった気分になれますが、まぁ今後はモバイルホットスポットでしょう。
今回モバイルホットスポットをご紹介はしましたが、私自身もまだ少ししか触っていません。
説明に間違い等がありましたらご連絡ください。修正いたします。