またカメムシの記事ですみませんが、皆さんは地方によってカメムシの呼び方が違うのはご存知ですか?
たとえば私が住んでいる鳥取県西部なんかでは、「ハットウジ」と呼ばれているます。
なんでも昔、岡山県に八塔寺(はとうじ)というお寺があって、そこのお坊さんでお風呂に入っていない人がいたようで、托鉢に廻る際、子どもが「八塔寺がきた!」と言ったことが始まりだそうです。
子どもって純粋ゆえに残酷ですね。
でもお風呂には入った方がいいよ。
ヘコキムシ(多くの地方で)
カメムシは他にも色々な呼び方がありまして、「ヘコキムシ」なんかは一番親しみがあるのではないでしょうか。カメムシ自体に親しみは一切ありませんが、呼び方としては多くの方が知っているでしょう。
「臭い匂いを出す=放屁している」というのは一番分かりやすいです。
実際カメムシってのはお腹の臭腺と呼ばれる部分からあのくっせぇ臭いを出すそうです。
トリビアの泉でも放送されましたが、密封した空間で臭いを出すと自分自身にもダメージが加わり、最悪死にます。
まぁ自然界に密封した空間なんてもんはありませんので、自分の臭いで死ぬことはありませんが。
ともかく、カメムシの臭いというのは諸刃の剣なんですね。
我々人間も、1つの部屋に男女のカップルがいたとして、女の子の方がオナラをしてしまって、それが思いの外臭かったとしたら男女の仲もスゴイ微妙な空気になるので、もうそれは諸刃の剣ですね・・・と言おうとしたのですが、一体何が諸刃の剣なのかよく分からなくなったので、もういいです。
フウ・フウムシ(九州地方)
さて、九州地方での呼び名は少し変わっています。九州地方では「フウ」もしく「フウムシ」と呼ばれているそうです。
この呼び方は「カメムシを指す古語のひとつの系譜を引いている・・・ッッッッ!!!!」とかWikipediaに書いてあったのですが、一体何を言っているのか全くわからん。
色々諸説はあるようですが、植物のホオズキの語源とも考えられているようです。
トモコチャン(長野県南部)
長野県南部では、カメムシのことをなぜか「トモコチャン」と呼ぶようです。
色々調べても一切由来がでてきません。
ちょっとなんか怖いんですけど。
いやぁ・・・ホラーチックな雰囲気が漂ってきましたねぇ・・・。
怖いなぁー怖いなぁー・・・・。
みなさんのお部屋は大丈夫ですか?
もしかしたら、カーテンの裏側にトモコチャンが潜んでいるかもしれませんよ・・・?
ジョンソン(兵庫県日本海側の一部)
今日の優勝者「ジョンソン」(兵庫県日本海側の一部)
いやー、広島カープのジョンソンは良い働きをしてくれていますよ。
昨シーズンは色々ありましたが、今年は怪我無く活躍してほしいですねぇー!・・・って、あれ?
なんでカメムシをジョンソンって呼んでるんだよ。
調べてみると、日本ではカビキラーなどを扱う化学メーカー「ジョンソン株式会社」の消臭剤が由来なのではないかという情報が見つかりました。
・・・しかしYahoo知恵袋しかそういった情報がありませんでしたので、信用性に欠けます。
決定的な情報はありませんので、ジョンソンの真実は闇の中です。
ちなみに「ジョンソン株式会社」と「ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社」は全くの別会社だぞ!!!
(ジョンソン株式会社が公式で回答してます)
おまけ
上述した呼び名も含め、日本全国の色々な呼び名は以下の通りです。- ワクサ・ワックサ(群馬県・埼玉県北部)
- ヘコキムシ・ヘッピリムシ(多くの地方)
- クセンコ(クセンコムシとも・青森県)
- アネコムシ・ヘメコムシ・ヒメコムシ・ドンベムシ(秋田県南部山間部など)
- ヘタガニ又はヘチガネ・ジョロピン、(新潟県の一部)
- ヘクサクンまたはトモコチャン(長野県南部)
- ヘクサンボ(富山県の一部、山形県の一部)
- ヘクサムシまたはヘクソムシ(山形県〜福島県)
- ガメ・ノブコムシ(岐阜県の一部)
- マナゴ(和歌山県)
- ジョンソン・ジョロムシ・オヒメサマ(兵庫県日本海側の一部)
- ヒメムシ・ヨメサンムシ(京都府丹後地方)
- ガイザ・ガイダ・カイダ(ムシ)(兵庫県〜岡山県の山間部)
- ホウムシ(島根県西部)
- ハットウジまたはハトウジ(岡山県〜広島県の山間部)
- ホウジ(山口県)
- ジャクジ・ジャクゼン・ブイブイ(愛媛県)
- フウ(九州地方)
最後に
これだけ色々な呼び名があるというのは、昔からカメムシが人々に寄り添わなくていいのに勝手に寄り添ってきた証拠でしょうか。そして人々とカメムシとの終わりなき戦いが続いていることを象徴しているのです。
ホント人類に親しくしなくていいので、自然界でじっとしててください。