熱くて脱出
最近は本当に暖かくなりましたね。

日中の最高気温が30度近くまで上がる地域もあるらしく、もう夏と言っても過言ではありません。


そういえば、私の部屋も異様に暑いのですが、一体何なんでしょうね。

暑さを表現したくて写真素材を探したのは良いのですが、上の写真の様に理解不能な写真をダウンロードしてしまうくらい暑さにやられている状況です。

この写真は一体なにを表現したいのでしょうか。


さて、私の部屋なんですが、本当にサウナみたいになっているのですが、原因を探ってみました。

犯人はこいつ「dynabookT652」だ

001_T652表面
恐らく・・・というか、間違いなく犯人はコイツです。
コイツは私の使っているノートパソコン「dynabook Satellite T652」なのですが、異様な熱を発しております。

思えば以前から、処理能力が必要な動作を実行すると、パソコンが熱くなり最終的に強制シャットダウンになることが多いです。
色々調べてみたのですが、どうやらCPUに負荷が掛かりまくって熱暴走を起こすくらいになると、強制的に電源が落ちるようになっているようです。
温度が上がり過ぎるとCPUもおかしくなってしまうので、そうならないようにするための仕組みなんですね。

ゲーミングPCでも無いくせに、ニコニコ生放送で「Amnesia: The Dark Descent」やら「Cry of Fear」やらをこなしていたあの頃の面影はもう無い・・・。

一体君はどうなってしまったというのか。

ファンのお掃除をしなければならぬ

このパソコンを買ったのは、もう5年前くらいの話になります。
その間、これといってメンテナンスをした記憶もありません。

私はあまり自作PCとかに興味が無いので、パソコンの中身はそんなに詳しくありません。
ですが、素人考えでもファンの掃除くらいはした方が良いのではないかと思うものです。

ファンに埃が溜まりまくるという話はよく聞くので、今回は満を持してファンの掃除をしてみます

ファンのお掃除の事前準備

事前準備ということで、この「dynabook Satellite T652」の分解方法を調査してみました。
・・・が、普通に検索してもこの機種だけは分解方法が見つからなかったので、気を付けて下さい。

この「dynabook Satellite T652」ですが、海外向けには「Toshiba Satellite P850 」という名前で通っているようです。
こちらの名前で検索を掛けると、分解に関する情報が出てきます。
良い感じの動画が見つかりましたので、参考にしてみてください。



ちなみに、通常のドライバーではネジを回せませんので、精密ドライバーを用意しておきましょう。

ファンのお掃除をしてみた

実際に分解からファンの掃除までを行います。
気を付けてほしいのは、裏面のネジを外すだけでは分解できないということ。

具体的には表面のキーボードを取り外して、そこのネジも外さなければなりません。
ついでにカバーは表面から開くので、頑張って裏面を開こうとしないようにしましょう。

何となく、「裏面のネジを外せばパカッと開くだろ・・・」と思うじゃないですか。全くそんなことないのです。
ここを知らずに無理矢理プラスチックのカバーを開こうとすると、割れて吹っ飛ぶので気を付けましょう。

(※分解およびファンの清掃等は自己責任の上で実施願います。)

裏面のネジ穴、ファンを確認

002_T652裏面
003_裏面ファン部分
さて、早速分解の作業に入っていきます。まず裏面を確認してみましょう。
ファンは裏面の写真右下辺りなのですが、すでに不穏な空気が漂っていますね。
埃がまとわり付いているのが分かりますが、中身はどうなっているんでしょう。

裏面のネジ、一部カバーを外す

004_T652裏面ネジ部分
裏面のネジは、赤丸の部分を外していきましょう。
緑の丸はHDDやらメモリやらを保護しているカバーのネジですが、この内部にもネジが存在するので外します。
ついでに手前のバッテリーも外しておきましょう。

カバー内部のネジも外していく

005_T652裏面カバー取り外し
カバー内部はこんな感じになっています。

上の銀色の四角いのがHDDで、左にスライドすると外れます。
その他に3つ基盤があり、右からメモリ、SSD、無線カードになりますが、私は外しませんでした。
動画では外しているので、どうしても不安な方は外しても良いでしょう。
006_裏面ネジ部分
さて、HDDを外したところにもネジがありますので、周囲のネジも含めて外していきます。
先程と同じく、赤丸のネジを外していきます。
水色の丸のネジも外しますが、他のネジとは違いますので、注意しましょう。

緑色の丸はブルーレイディスクドライブを固定しているネジになります。
外さなくても良いのかもしれませんが、なんとなくネジを外し、ドライブも取り外します(※後述)
007_裏面バッテリーネジ部分
バッテリーを外したところにもネジがあるので外しておきます。
外さなくても良い気もするんですが、(追記参照)外します。
何故ならそこにネジがあるから。

(2020/12/26追記・・・ここのネジは絶対に外しておきましょう。このネジを外さないと、キーボード取り外し後のカバーが固定されたままになります。)

ブルーレイディスクドライブを取り外してみる

008_イジェクトホールにクリップを
先程ブルーレイディスクドライブを固定しているネジを外しました。
ブルーレイディスクドライブもついでに取り外してみましょう。

固定のネジを外しているので、そのまま引っこ抜けばいいのですが、引っ込んでいるため取り出すことができません。
いつもの取り出すボタンを押しても、もちろん電源が切れているので押しても無駄です。

実はこんな時のために、強制取り出し機能が存在します。
「イジェクトホール」という穴に針金をぶっ挿すことによって、ドライブが勢い良く飛び出してくるのです。
009_ブルーレイディスクドライブを取り出す
010_ブルーレイディスクドライブ
うーん、分解してるって感じがして良いですね。
ファン掃除以外にも役立ちそうな知識なので、知っておいて良いかもしれません。

キーボードを取り外す

011_キーボードの取り外し
次に表面のキーボードを外さなくてはなりません。
上図の矢印の隙間に、平べったい何かを突っ込んで捻れば外れます。
動画では専用の工具を用いていますが、素人はそんなもん持ってませんので、私はマイナスドライバーでこじ開けました。
013_配線板
しかしまぁ、専用工具に近いものがあった方が良いですね。
キーボードはフラットケーブルで内部の基盤に接続されているので、無理にマイナスドライバーなんかを突っ込むとこんな感じにズタズタになります。

幸い傷が浅かったので大丈夫でしたが、アグレッシブにキーボードを取り外すと色々傷ついてしまいますので、ゆっくり取り外しましょう。
動画にもありますが、キーボードが外れたら、そのまま一旦向こう側に置いて、フラットケーブルを取り外すようにしましょう。
012_キーボードの下
キーボードを外すと、その下はこんな感じに。
緑色の四角はキーボードのフラットケーブルが接続されていた箇所。
赤丸のコネクタは事前に取り外しておきましょう。
DSC_2391
(2021/7/5追記)
キーボードを取り外す際にフラットケーブルも外すことになりますが、その際は両サイドにある黒い部分を押し上げてあげると簡単に取り外すことができます。
取り付ける際はあらかじめフラットケーブルを奥まで差し込んでおいて、その後に黒い部分をしっかりロックしてあげましょう。
ロックしたまま無理矢理突っ込んだり外したりも頑張ればできますが、フラットケーブルの端子部分の根本が折れ曲がったりと痛みますので、ちゃんとロックは外してあげましょう。

カバーを取り外す

012_キーボードの下②
カバーを取り外すには、赤丸の部分のネジを外す必要があります。
DSC_2384
(2021/7/5追記)
こちらの赤丸の部分のコネクタも外しておきましょう。
これはカバー裏側についているスピーカーのコネクタになります。

014_カバー取り外し
全てのネジを取り外したら、ついにカバーの取り外しに移ります。
表面の銀色のカバー底面の黒色のカバーの間の隙間に、またしても平べったいものを突っ込んでこじ開けます。
箇所によっては多少力が必要になるかとは思いますが、どうしても外れない場合は無理をせず、外していないネジが無いか確認しましょう。
015_カバー取り外し後
取り外し後はこんな感じ。
お目当てのブツは右上にあります。

ファンを取り外してお掃除する

016_何やら怪しい雰囲気のファン
さて、お目当てのブツです。
こいつを外せば真相が明らかになるっぽいのですが、すでに怪しい雰囲気がします。
なんか埃がこびり付いております。

赤丸のネジを外して・・・よし・・・外すぞ・・・。
017_埃のかたまりが
う、うわああああああああ!
埃が、埃の塊がああああああ!
018_詰まっている埃
埃が詰まりまくっとる。
ファンを取り外すと同時に、半分だけ埃の塊が取れたようです。

埃が詰まっているウエハースみたいなやつがヒートシンクとかいう部品ですね。
これに埃が詰まりまくり、それが原因で内部の熱を排出できず、熱がこもっていたんですね。
いやいや、5年以上も掃除をサボるとこんな感じになるのか・・・。

さぁ、とっととお掃除しちゃいましょう。
019_お掃除後のヒートシンク
スッキリ爽快。ヒートシンクが綺麗なウエハースになりました。
020_お掃除後のファン
ファンにも埃が溜まっていたので、そちらもお掃除。
綿棒やウェットティッシュ等を用いてキレイにしてあげましょう。

他の部分も汚れが気になる場合はキレイにしてあげても良いでしょう。

あとは元通りにするだけ

お掃除が終わったら、これまでの手順を逆に行っていくだけ。
ネジが余らないように、確認しながらネジを締めていきましょう。

長い戦いは終わったのだ。お疲れさん。

お掃除後のパソコンの調子について

さて、肝心なお掃除後のパソコンの調子についてですが・・・。
これまで通常時でもかなり熱を持っていたパソコンですが、掃除後はそこまで熱を持たなくなりました。
排出口から熱風が出てくるのを感じるので、上手く熱が排出されているようです。

部屋が暑いのには変わりないのだろうか・・・。
そこら辺の真相は闇の中である。

【おまけ】CPUの温度計測ソフトについて

021_あっつあつのCPU
今回CPUの熱が上手く排出されないので、ファンを掃除した訳ですが・・・。
「CPUの温度って具体的にどれくらいなの?」ということで、CPUの温度をリアルタイムで計測してくれるソフトウェアで「Core Temp」というものがあります。

通常のCPU温度は40~70℃らしいですが、上の画像は、お掃除前の熱さマックスバリバリ時の温度です。
コア#0~3のすぐ右がリアルタイムの温度で、掃除後の現在は50~60℃辺りで推移しています。

いやぁ、とてつもなく熱くなってますね。部屋の中がサウナみたいになってました。
サウナの本場フィンランドで流行るんじゃないですかね。
メタルも盛んな国ですし、ファンに埃が詰まりまくったパソコン片手にフィンランドに移住でもしますか。

【おまけ2】スピーカーの取り付け位置について(2021/7/5追記)

DSC_2385
コメントでスピーカーについてご相談がありましたので、取り付けてある位置についてご紹介します。
スピーカーはキーボード奥側の両サイドについていますが、カバー等を外した後では一見どこにあるか分からなくなるかもしれません。
このスピーカーですが、実は表カバーの裏側にくっ付いてます。
表カバーとは、キーボードを外した後にさらに取り外すカバーですね。

画像を見ていただくと分かるかと思いますが、上部の両サイドにスピーカーが付いており、そこからコードが伸びていき、両方のコードが一つのコネクタにまとまっています。
このコネクタはどこで取り外すかというと・・・。

DSC_2384
実は本編でご紹介し忘れていたのですが、表カバーを外す際に取り外すこのコネクタがスピーカーのものになります。
DSC_2383
カバーの隙間という謎アングルからのコネクタはこんな感じ。
DSC_2386
両サイドのスピーカーはそれぞれ2つのネジで留められているだけなので取り外すのは簡単。
ただしコードがテープで留められているので、それをいちいち取り外すのがちょっと手間かもしれませんね。
DSC_2390
ちなみに試しにスピーカーを取り外してみたところ、片方のスピーカーだけネジ穴の部品ごとごっそり取れてしまいました。
無理矢理ねじ込んで戻しましたが、こういうこともあるので覚悟しておきましょう。

以上、スピーカーの位置についてご紹介しました。
実際にスピーカーの取り換えはしていませんが、周囲に基盤があるファンの取り外しよりは緊張感は無いので、気持ち的には楽なんじゃないかと思います。

最後に

いかがでしたでしょうか。
私自身素人なので、外さなくて良いネジも外しまくっているかもしれません。
参考程度にということと、繰り返しになりますが自己責任の上で行なってください。

今回パソコンをちょこっと分解してみましたが、自作PCにも少し興味が湧きましたね。
何処の部品がどういうものなのかも若干分かりましたし。

ゲーミングPCでもないこのパソコンに無理をさせるのも可哀想なので、新しいパソコンの購入も考えないといけないかも?


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