Mac仮想化
先日あるWebサイトを作っていたのですが、完成後のブラウザチェックでSafari9のみ表示が崩れるという事態が発生しました。

私は生粋のWindowsユーザーで、Macについてはウィンドウをどこで閉じたら良いのか分からんくらい疎いのですが、実はWindows版Safariはバージョン5で開発が終了してしまっているのです。

つまりバージョンが5以降のSafariを使うには、macOSを手に入れるしか方法がないのです。

オイオイオイ、Safari9の為だけにMacを購入するとかいうのだけは勘弁してくれよ・・・?
しかも最新のSafariはバージョン11だから、少し前のやつとかどうすればええんや・・・。

実は、Windowsに仮想環境を構築して、macOSをインストールする方法があるんです。
この方法を使えば、WindowsでもSafariの表示確認ができるんです。





・・・とかいう冒頭の文章から始まって、仮想環境へのmacOSのインストール方法、そしてWindows上での最新版Safariの表示確認の方法を書こうと準備していたのですが、おもいっきりAppleのライセンスに違反する事が判明したのでやめました。

Windows上の仮想環境内にAppleのソフトウェアをインストールしてはならない

冒頭も書きましたが、今回なんとかして現状の環境内でSafariでの表示確認を行おうとしていました。
色々と調べた結果、Windows上の仮想環境にmacOSをインストールし、その上でSafariの表示確認をしようという事になりました。

そして実際、Windows上でSafariの表示確認をすることができました。
しかしやった後に知ったのですが、Appleのソフトウェアライセンス契約としては違反していることになってしまうのです。
ライセンス契約の文章の中の、
(iii)お客様が所有または管理する各Macコンピュータの仮想オペレーティングシステム環境内で、Appleソフトウェアの最大2つの追加コピーまたはインスタンスをインストールし、使用し、稼働させることができます。これらは、(a)ソフトウェア開発、(b)ソフトウェア開発中の試験、(c) macOS Server の使用、または(d)個人的、非営利的使用を目的として行うことができます。
この部分です。
仮想環境内で使用すること自体は問題ありませんが、あくまでもMacコンピュータの中だけの話ということです。
Windowsを含め、他のOSの仮想環境内で使ってはいけないようです。


少し話がそれますが、実はmacOS自体は「OS X 10.9 Mavericks」から無償で提供されるようになりました。
それまでは有償で提供していたようなのですが、macOSのさらなる普及のために無償での提供に踏み切ったとのこと。

とまぁ無償で提供しているという事で、何を勘違いしたのか仮想環境作ってインストールしても大丈夫だろうと考えてしまった訳ですね。
無償で提供しているからといって、当然なにをしても良い訳ではありません。

仮想環境を構築する際も気を付けなければならない

Windows上に仮想環境を構築するには「VMWare Workstation Player」を使用するのですが、こちらも気を付けなければなりません。
このソフトウェアにmacOSをインストールする為には、プログラムを改変する作業があるのですが、これもライセンスに違反しているそうです。

macOSをインストールするのもダメですが、そもそもmacOSをインストールさせるようにすること自体もダメなんですね。

というわけで残念ながら・・・

というわけで、誠に残念ではありますが、「Windows上に仮想環境を構築してmacOSを動かす方法」のご紹介はできなくなりました。
仮に紹介した所で、AppleやらVMWareが個人に対してなにか声を掛けてくるとは思えませんが、ライセンスに違反することをブログで紹介するのはいかんので、現代社会に生きる人間としてここは控えておきます。

それでもやってみたい方は、ネットで調べてみてください。
もちろん全て自己責任の元やって頂く事になりますが・・・。

最後に

ちなみに今回Safari9でのみ表示が崩れた問題は、Flexboxに関するものです。
こちらはまた別の機会にご紹介できればと思います。

というわけで、完全に私の趣味の話でした。
こういう事に限らず、細かい利用規約とか普段はあまり目を通しませんが、気を付けた方が良いかも知れませんね。

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